2012年11月11日日曜日

Z800-FW168HRの製作(3) 取りあえず音出し

ユニットを取り付けて、ダクトを(そのまま)はめ込み、取りあえずの音出しとなりました。


スピーカースタンドは、まだ仕上げをしていないので、白木のままです。

ダクトの長さも合わせていませんし、エイジングもまだまだなので、音質について言うべき段階ではないですし、あまりそういうことは書きたくないのですが、さすが高級ドライバー、という感じはします。ヘッドフォンと比べるのもおかしいのですが、ゼンハイザーのHD600を思い出しました。高音域は、かなり繊細で解像力が高いようです。低音については、これからの調整次第でしょうけれど、現時点ではブーミーな感じは全くなく、軽めに聞こえます。当面の感想は、「やはり高級なユニットはいいな」という事でしょうか(もちろん、箱の設計も良いと思いますが)。

これから手を入れていく事になりますが、まずはダクトの長さの調整、ユニットの取り付けを木ネジからビス+鬼目ナットに変更、 ネットワークを外付けにする、吸音材の量の調整、という辺りを計画しています。

2012年11月10日土曜日

Z800-FW168HRの製作(2) ネットワーク

ネットワークについては、キットに部品と簡単な取り付け台が入っていたのですが、配線を機械的にきっちり固定したかったので、(初めてなのですが)いろいろ考えて、合板で基板を作りました。

ローパスフィルター(ウーファー側)は、こんな感じです。


板のサイズは、150mm X 110mm, t9mm, 材質は何でも良かったのですが、入手の関係でシナ共芯合板です。端子は、サトーパーツ ML-1765-2Pです。コイルの固定には、4x8のステン・トラスタッピング・ビスを、端子の固定には3.5x16のトラスタッピング・ビスを用いています。(自分のための覚え書きです。)

ハイパスフィルター(ツイーター側)は、こんな感じです。アッテネーターの配線があるので、少し配線が多くなります。

 

板のサイズは、120mm X 90mm, 他はローパス側と同様です。ツイーターへの配線には、ツイーター付属のケーブルを用いたのですが、長さがギリギリで、少し厳しい感じです。

このような感じでエンクロージャーの底に固定しました。ハイパスフィルターは背板に付けようかとも思ったのですが、やや重量があるので、安全な底板取り付けとなりました。ケーブルの長さも合っていませんが、何れにせよ組み立て直す事になろうかと思います。


 ウーファーのホールから内部を覗くと、このような感じです。この時点では、吸音材は側面のフェルトのみで、少なめです。


長岡鉄男流には、ネットワークの配線は最低限の距離でハンダ付け、接点は極力避ける、という事になろうと思いますが、今回はメインテナンス、改造のしやすさに主眼を置いて、このような配線となりました。 (ネットワークの定数については、音工房Zさんでも一般には公開していないようなので、あえて書きません。)

2012年11月9日金曜日

Z800-FW168HRの製作(1) エンクロージャー

音工房Zの、Z800-FW168HRというスピーカーシステムのキットが良さそうなので、購入して製作する事にしました。ツイーターはFT-250D、ウーファーはFW168HRという、なかなか高級なユニットを使ったシステムです。板材もフィンランドバーチで、「ハイエンド仕様」という事のようです。

まずは、箱の仮組をしてみました。


ビスケット・ジョイントというものを使っていて、精度も高いので、とても簡単に組めました。そこで、ボンドを入れ、クランプで圧着して組み立てを進めます。


組み上がって、表面のヤスリがけまで終わったところが、次の写真です。左側に見える、専用スタンドのキット(Z102)も購入して、同様に組み立てました。


仕上げは、オーク色の水性ポアステインで着色して、水性ウレタンニスを4回重ね塗りしました。これでとりあえず、箱は完成です。

(仕事の関係で中断が多く、ここまで2ヶ月ほどかかっています。実際の作業時間も、(接着、塗装の)待ち時間が多いので、それなりにかかります。)