2012年12月15日土曜日

Z800-FW168HRの製作(4) 簡単な測定

一度ユニットを外して、どうするか考えました。結局、ネットワークの設置位置を少し修正し、推奨の量の吸音材を設置し、ユニット取り付けの穴のバリ(浮き上がり)を削って、後はほとんど変えずに組み直しました。推奨共鳴周波数になるようにダクトをカットして、スタンドの仕上げもして(これが一番時間がかかりました)、いちおう完成とします。スタンドとの間に10円硬貨のインシュレーターをはさむだけで、タイトな感じの音になります。

置き場所が極めて限定されているので、「オーディオ的」には無茶苦茶な設置で、音の善し悪しなんて言えるレベルではないのですが、それでもはっきりと広帯域、高解像度は分かります。正面に座って音楽を鑑賞する、などという時間は無い、オーディオ・ファンとは程遠い生活ですが、ぼんやりと聞き流す音楽の音が良いと生活が豊かになります。

iPhone上の定番の音響測定ソフト、AudioToolsのRTA(real time analyzer)を使って、簡単な測定をしてみました。音源はピンクノイズ、マイクはiPhone4Sの内蔵マイクで、測定値は不安定ですし目安程度ですが、チェックにはなります。

まずは、バックグラウンドノイズの測定です。このときは、かなり静かな状況でしたが、少なからず超低音騒音があります。都会のマンションでは、やむを得ないレベルとは思います。


次が、Z800-FW168HRからピンクノイズを流した測定結果です。

  

20Hz近辺はバックグラウンド・ノイズとあまり差がありませんが、30Hz辺りは音圧が結構出ています。100Hzあたりの凹凸は、部屋の特性が出やすい部分と思います(いずれにせよ、そう悪くはありませんが)。高域の8KHz以上の特性には、iPhoneの内蔵マイクの特性によるエラーがありそうです。特に、16KHzのピークは、何を測っても見られますから、明らかにマイクの特性です。

肝心のクロスオーバー付近(1~3KHz)は、素直につながっていて、全く問題ありません。という訳で、簡易測定では問題は見られませんでしたし、予想以上に低域は伸びていて目出たい限りです。