2013年3月25日月曜日

フィンランドバーチでスーパースワン(板取)

長岡鉄男氏設計のバックロードホーン、スーパースワンは現在でも評価が高く、「オーディオが好きなら一度はスーパースワンを」という人も少なくないようです。私も製作を考えており、フォステクスの限定ユニット(FE103En-S)も確保してあるのですが、素材を何にするかが悩ましいところです。シナ(ラワン)合板は、最近は品質が低いと言われており、自分の経験でも、びっくりするほど軽量なことがしばしばあります(軽量なこと自体は扱いやすくていいのですが、強度や音響的には不利でしょう)。シナ合板に変わる素材としては、MDF、シナアピトン、バーチ(白樺)合板などがあります。個人的には、MDFは(外見が)好きではなく、また音質的にも無難すぎるイメージがあるので、入手性が良くなってきたバーチを考えています。

バーチ合板は音響的には評判も良く、外見もプライ数の多い木口が美しくてよいのですが、合板で一般的な3尺6尺(910x1820)ではなく、4尺8尺(1220x2440)で供給されています。スーパースワンの板取は、三六合板の2枚半から取るのがオリジナルの設計です。ちょっと考えてみると、四八合板では、一枚半で余裕を持って、無理なく取れるようです。そこで、(注文できるような形に)製図をしてみました。


 

やや不要部が多いようにも見えますが、サイズを揃えるべき部分も考慮して板取を考えています。バーチ材は、かなり硬質で、やや重量もあって扱いにくそうな感じもあるのですが、外見を含めて魅力的ではあります。