2010年11月22日月曜日

機器の撮影について

このエントリーの話題は、オーディオというよりは写真撮影です。ここに載せた写真は、カマデンのデジタルアンプ・キット(基板)で、STマイクロのTDA7491を用いたものです。ブログ用に写真を撮ってみよう、というのがお題です。

最初に、コンパクトカメラ(Panasonic DMC-FX60)で、普通に手持ち撮影してみます。マクロモードで、手振れしにくいように、やや広角気味で撮影しました。ホワイトバランスは、グレーカードを用いてプリセットしました(以下も同様です)。現像ソフトで、傾きを直したり、トリミングをした後の画像です。


けっこうきれいに撮れているように見えますが、レンズの歪みがちょっと気になりますし、構図も少し変です。「ブログ用としては、こんな物かな」というレベルです。そこで、一眼レフを持ち出して来て、やはり手持ちで普通に撮影しました。ニコンのD60に、標準レンズのDX35mm, F/1.8を使いました。マクロレンズではないですが、この位の大きさのものなら大丈夫です。


今度は、レンズのゆがみは気にならないけれど、構図はやっぱり少しずれた感じがするし、何よりも被写界深度が足りないので、シャープな部分は真ん中だけで、手前も奥もボケています。これが良い、という考え方もありますが、「物撮り」としては、やはりまずいでしょう。これでも、F4にはしているのですが、手持ちではこれ以上絞れません。

そこで、ミニ三脚を使い、絞りをF16まで絞って撮影したのが、下の写真です。露光時間は1/2秒で、手持ちでは全く無理です。セルフタイマーも併用してブレを押さえました。


拡大しないと分かりにくいですが、被写界深度は十分取れているし、構図も安定感があります。三脚を使うと、当然の事ながら構図を決めやすくなります。では、コンパクトカメラでは駄目か、と言うとそういう訳でもありません。DMC-FX60を三脚に載せて同じように撮影してみました。今度は、レンズの歪みを減らす事も考えて、やや望遠気味にして撮影しました。


レンズの歪みも気にならないし、構図も安定します。これなら、一見、それほど引けを取らない感じがします。感度をISO100に固定した事もあり、露光時間は1/6秒で、やはり手持ちでは難しい領域です。よく見ると、色がかぶっている部分もありますし、「絵」の余裕と言う点でも一眼レフと同じとは行きません。でも、最初の写真よりはずっとマシです。

物を撮る時は三脚を使う、というのは基本(あるいは常識)ではあるのですが、つい気軽さに負けていい加減な写真を撮ってしまいます。「基本に忠実に」という事ですね。